2019/07/25
ほんまかいな~シリーズ~② 【実録、原付きバイク転倒事件】
今回は私の青春時代、最も輝いていた・・・ん?その頃のお話です。
(・・・探偵ナイトスクープの西田局長へ~ハンカチの用意を~!・・・)
私が高3年の終わり頃18歳に…。なので車の運転免許取得の為、新潟市の運転免許試験場の周辺で運転のみを教える教習所が何軒もあり、一般的な自動車学校に行くより、腕次第で割安になるのと私のまわりではチョットしたブーム。当時の新潟では俗に『飛び込み』と呼ばれていました。
(生まれ月が早い近所の同級生は、免許取得費用総額1万円以下で済んだ情報を耳にし、こんなうまい話に乗らずにいるわけが無い)
なので学科は教本で独自学習なのだ。ところがですよ皆さん!割安のはずが丁度この年!この時期!によりによって運転免許の法改正・・・猛烈烈に運転審査が厳しくなったのだ。もう合格率が5分の1ぐらいに、大きく目算がはずれなかなか合格できない。結局は学校と全く変わらない費用がかかった、のですが・・・。
さてその話はこうだ。その教習所へ通うに先立ちある作戦を組む事にした。先ずはバイクの免許を取得。そう!これで教習所に通うのだ。当時の原付自転車(ミニバイク)は学科試験のみ。すんなりと合格し順調なスタートを切る! 50ccの原付バイクを中古で5.000円か?10.000円で発見!“ラッキー”と新潟の教習所まで通う。非常に順風順風満帆だ。
と、ところがですよ~、やはり安物バイク、ある時キック始動したら、な、なんと“ポッキン”と大事なキックが、折れて道端に転がったではないか~!一瞬修理も考えるも、買った値段より修理費の方が高くつく可能性大!?、“まあいいか~!”とエンジンの『押しがけスタート』でやっていました。
このバイクはほんとにお天気屋さん!下り坂になると絶好調!70kmは出ます!
しかし上り坂は『もう、これでご臨終だ!』といわんばかりにエンジン音が、どんどん遅くなり『トットッ・トッ・・トッ・・・トッ・・・・』止まりそうな、そんな奴でした。
とある教習日、友人が付き添いに来てくれていました。さすが~私の親友ならではです。
教習が終わったのでいつも通り私の得意とするいつもの『押がけスタート』をしたのですが、その日はエンジンがことのほか元気よく一発で急激に始動!・・・いや、始動したまでは良かったのですが・・・すこし勢いが付き過ぎました・・・。
・・・という事は当然車体がいつもより前に
・・・という事は当然バイクも高速発進しています
・・・という事は、当然手で握っているアクセルが勝手に廻りアクセルをより噴かした状態になる。
・・・という事は、当然まだ乗っていないバイクのスピードは更に高速化にシフト!
・・・という事は、私もさらに全速力で走り飛び乗らなくてはなりません、
そのスピードは少し速いという程度のものではない、真に私にとって『負のスパイラル!』。
何がなんでも私のバイクだ!あきらめて手を離すわけにはいかない!ところが、無情にもどんどん私の手は伸ばされていく・・・と同時に自動的にアクセルが更に噴かされ・・・止めどなく加速していく。・・・高速で突っ走るバイクを追いかけるどころではない引っ張られてる~!
もうバイクに置いていかれてなるものかぁ~!私も全速力!・・・長く連なった渋滞車達の群れを尻目に・・・全く動かない渋滞車の群れの横をすぐ脇を・・・んっ?
その存在を周囲に明確に知らせる私の靴の大きな足音が~・・・ん? 超高速サイクルで〝バタバタバタバタバタバタ・・・!”と駆け抜けてる(カッコ悪さは、もう究極だ!)・・ん~どうしても追いつけない~!・・・誰かなんとかしてくれ~。(それは無理ですな!)
体感的には400メートルぐらいの距離を、あのカールルイスいやウザインボルトのスピードで!もしかして未公認の世界記録9秒50が出ていたかもしれませんな~・・・。
そう、出ていたと思います!今思うに『あの時ストップウオッチで測定していなかったのが
悔やまれる~』(んっ、読んでるあなた・・・何か言いたそうね・・・なんか?)
話を戻します、とてもこのままでは飛び乗れないと諦め、最後は転んでバイクを転倒させるしかないとの判断に至る・・・もう必死だ!私は道路脇に命がけのしかもきれいな滑りこみセーフをして1件落着しました。( どんなんや~? )
私は、安堵し『はあ~っ、はあ~っ、』と思い切り肩で息を切らしながら、後方の友人の方へ目をやった。うそだろ~私はまさかの光景を目にするのだった・・・!。
『なんと友人は!思いっきり腹を抱えて笑い転げているではありませんか!』それも体全体が大きく波打つような・・・今まで見たことのない笑い方で・・・、なんと無情な!、これ以上の無情な話は聞いた事が無い。人の不幸を~!・・・君は親友のはずだろ~?!親友の不幸を見て笑い転げるとは何事だ~!
さらに数分間も腹を抱えたまま絶えること無く笑い転げ続けるとはどういう事?全くもって無情です。
その後、友人は田舎に帰省する度に、他の会話途中なのに・・・
突然これを思い出し、しばらく笑い転げるのだ!。~『人間の性(さが)とは・・・所詮この程度のものなのか・・・』~。
※追伸・その後の人生において『渋滞の横を、バイクと並んで走り去る奴の光景は、未だに遭遇していない』。でも、これから先には、あるかも知れんな~・・・?(そんなもんあるか~!)
笑っていただけたでしょうか? 私の体験記『ほんまかいなシリーズ』は、当院ホームページにて1回/月間隔でシリーズ化掲載中。