ほんまかいな~シリーズ④ 【逃げないで~!わたしの歯~!…の巻】

*当院では、HPのブログにて、月一回のペースで、『ほんまかいな!シリーズ』として愉快で笑える話を投稿しています。『事実は小説より奇なり!』このシリーズは全てがノンフィクション(実話)なのだ!

ほんまかいな~シリーズ④ 【逃げないで~!わたしの歯~!…の巻】

私が高校生の頃、前歯の2本の隙間の少し変色のスジに気づきました。そうです、歯磨きをキチンとしていなかったからです。私のお婆ちゃんが私は歯磨きしたことないが虫歯が1本もないと言っていたので、私も実践した結果でした。その頃お菓子を沢山食べたのでしょうね・・・それで歯磨きしないはやはりダメで当然。

 そこで夏休みを利用し歯医者さんへ・・・。

診療後 ”有難うございました”と言って鏡を見たら「な、なんと前歯2本が無い!、消えてる!」

一言も私に相談や告げること無く、根っこを残し切り取られていました。 

一応文句を言ったように思いますが、記憶が定かではありません。とにかく文句を言っても後の祭り、元には戻りません!。

 ホンの少しの変色部分があるだけだったので、治療で治ると思っていましたから・・・。

 実は、この先生! 何度質問しても、またどの患者さんに対しても自分では一切しゃべりませんし、さらにマスクをしているので顔も分かりません???。かくして、私の意に反し若くして“差し歯人生”を歩む事とあいなったのだ!

 その後、大阪に来てからは当然耐用年数が来るので、数回差し歯を入れ替えている!その後私に起こった事件は次の通り。
 ある日差し歯がぐらついていたのですが時間の都合がつかず2日間そのままにしていました。昼ご飯を近くの喫茶店で食べコーヒーを飲みながらふかしたタバコを口から離しました。直後私の心が悲鳴を上げました。 「ギャーッ」。なんとタバコに私の歯が~突き刺さっている~!
 幸い周囲の方には気づかれなかった・・・と思っています・・・?・・・多分そう・・・そう願いたい。そして、そっと・・・元の歯の位置に戻す!これで完璧!。  (だが、~時として神は私達に試練を与えるものだ!~)

 さてその晩、自転車にて鼻歌を歌いながら帰宅途中・・・突然大きなクシャミが「ハーックションッ!」その直後だった・・・わたしの目の前を白い物体が、一直線に暗闇の中に飛び去った・・・?

 と、同時に私の自転車を追い抜く白い軽トラ・・・。その荷台に向かって私の歯が消えていったような・?・?・?

 

「えーっ!まさか!」・・・「マッテーッ、ワタシノハーッ、ニゲナイデーッ・・・」“神よ!、何という試練を・・・我に与えたもうた!”

その時私は最悪の状況を想像していた・・・~明日は歯が無いまま診療の仕事・・・これは絶対にイヤだ!・・・突然のマスクという方法あるも・・・ん~・・・何と説明したら良いか・・・?、正直者の私にはいい訳にも困る!(ほんまかいな~?)。途方に暮れ失意のどん底へ・・・なんて不幸なのだ・・・! この世に神はいないのか~?・・・(・・・もしかして入院中か?)。
 
 ダメ元で、万が一と思い、暗闇の中車道のアスファルトの上を撫でる私・・・。30秒後何か手に感触が?「これは何だ?・・・あっ、私の歯だ~!  お、おまえ~なんだ~ここにおったんか~、そうか、そうか~!やはり、神は実在していたんだなあ~。」

(教訓)①何事も、あきらめてはいけない。

②歯が在って当たり前!。その当たり前がいかに有難いことなのか!、・・・当たり前がいかに幸せな事であるか!・・・当たり前がいかに大切か!


~今回はこれでおしまいなのだ!~