ほんまかいな～シリーズ⑤　【　ねずみの逆襲…！の巻　】

当院では、ＨＰのブログにて、月一回程のペースで、『ほんまかいな！シリーズ』として投稿。　

事実は小説より奇なり”全てがノンフィクション（実話）だ！

もうすぐ「ねずみ年」がやってくる…そこでこんなお話だ！

ほんまかいな～シリーズ④　【　ねずみの逆襲…！の巻　】

　何か、怪獣映画のようなタイトルだ！　動物は逃げられないと判ると向かって来るそうです。　　私が田舎にいた中学生か高校生頃のある日、父親からお手伝いを頼まれました。　“蔵の中にネズミがはいってしまい退治したい！　手伝ってくれ！”　…それくらいはお安いご用です！

　当時の家は、現在のとちがい立て替え前の屋代。ふすまだらけで、殆どが一つの部屋につながるような、典型的な昔の純日本家屋。部落の集会では隣部屋をつないで大部屋にし、いざとなれば会合、結婚式、披露宴、そして葬式までこなす、今で言う多目的空間でした…。

　当時の我が家は実に活気に溢れ、毎晩の様に天井裏でネズミが大運動会･･･ん？，盆踊り･･･ん？。家具の後ろの全く開ずの引き戸は、歯で穴を空けツウツウ･･･。当家は猫を飼ってなかったので、ネズミを飼っていた？･･･様なもの！真にネズミ天国だった！

　さて『討ち入りの当日は、両親２人に私を含め合計３人』。数では赤穂浪士より圧倒的に有利だ！。さてネズミとのデスマッチ！、『蔵』の重い扉は、“ガラガラ”と不気味な音を立て閉まった。　・・・一瞬の静寂。　全く窓のない真っ暗闇で、懐中電灯を片手にネズミを見つけ、“棒で叩き退治しよう”という作戦だ。

　全ての米俵は外へ出しているのでカンタンに見つかりそうだがなかなか見つからない・・・。中は半２階の部分もあり、木と縄の柱によじのばったりしてるかも？。

　やがて、『チューッ、チューッ』チラッと一瞬、光で見え隠れするも、スカートがめくれチラチラッとするのと訳が違う。色気が全く無い、しかも実に不気味だ！

　ホウキで叩くのは難しい、さらに野生動物は逃げ場を無くしたら敵（＝私）に向かって飛んで来るのだ！・・・だからも～の凄く怖い！、とても私には無理、絶対無理”チューッ、チューッ“、私が”ギャーッ、ギャーッ”　“チューッ、チューッ“　私が“ギャーッギャーッ”･･･ネズミと私の声との声が入り混じって『大合唱＋私の盆踊り状態』。　母が　“なに逃げてるーっ！（なんで，逃げているんだ！）”　と私に罵声を！　　でもしかし、私には恐怖以外の何物でもないのだ！　
･･･何がお安いご用だ！

　１０分程の格闘末？…私が逃げ回っている間に？父がネズミを捕らえ『ネズミ取り籠』に入れて一見落着、やれやれだ！。それなのに現実は時に無情だ！・・・その後も、逃げ回っていた事を母から非難される…。

　とにかくそのカゴの中には、見たこともない、それはそれはそれはでっかい、ネズミが元気そうに動いていました。　何しろ蔵の中で天下のコシヒカリの時間無制限食い放題！それも何と無料だ！。あなたは見たことがありますか？頭から尻まで２５～３０㎝のネズミを･･･。籠がズシッと重たい！

　
　そのネズミを“籠ごと裏の川に沈めて来い”との勅令が下った。さっきまで私と大合唱し盆踊りした仲。
私はかわいそうで、かわいそうで・・・！。
“ネズミさん、ごめんな～”と合掌しました。

（教訓）私は人間に生まれてホントに良かったと実感。正直来世！ネズミには生まれたくないと思った！。お互い今のうちに徳を積んでおきましょうね！。

※余談、なんと大阪市の淀川でなんと、南米に生息する世界最大のネズミ『カピバラ』という大型の外来ネズミが住み着き、川を泳いで横断している映像をTVニュースで見たことがあり！