2020/10/15
何を隠そう私には、一度だけ警官に追いかけられた経験が・・・。
それは来阪間もない頃のお話。私の師匠は~世の中のことが全くわかっていない、いわゆる無知な私を見かね、宗教ではないのだが、『実践倫理宏正会』という社会教育団体があった。その毎朝の行事として『朝起き会』の参加を勧められた(先輩も一生懸命にやっていた)
まあ~そこは元々素直な私?・・・先輩に先導されながら何回かは通ったのだが・・・当時の私は、体力も精神力も・・・未だ、残念ながらそれにはついて行く事が出来ません・・・。
実は、高校2年生の思春期にダイエットに失敗し拒食症となる。父もさぞかし心配したのだろう、丁度私が通うの高校の先生に相談(父の学生時代の2年先輩)。そのつてで、大阪市梅田の鍼灸院(健康普及会大阪道場)を紹介され、私の身体を健康に戻す事が第1目的がで来阪し助手となる。その数ヶ月後・・・。
鍼灸院その日の業務が終わり、師匠宅で晩ご飯をいただき帰宅となる。阪急梅田駅から阪急電車で宝塚線曽根駅下車、徒歩10分豊中市南桜塚に師匠が所有する3LDKのマンションに、先輩と共に下宿していた。
帰宅時刻は常に22:00を切ることはなかった。帰宅後、洗濯と入浴を済ませ就寝。翌朝3時50分起床。4時05分の一番電車に乗り遅れない様にしないと、5時までに天満会館の掃除には到着出来ないのだ。
帰宅時間の10時から翌4時出勤までで6時間。その中で、自宅の掃除、洗濯、入浴をしなければならなかった。当然、睡眠時間は毎日4時間ぐらいで長くとも5時間を切っていた。
体力の無い私を見かねて、師匠と先輩はおそらく相談しただろう・・・数ヶ月後に、天満の会館の近所に私一人が転居させられました。これなら通ってくれるだろうとの、深い愛情だった・・・にもかかわらず、私は『朝起き会』にはあまり行きませんでした。
朝起き会は、皆が来られる6時から、毎朝、『何名かが昨日の反省会』を行うのが定例になっていた。 しばらくして私は、頭デッカチで浅学な判断だけで、『毎日同じような内容の事ばかりの反省会が繰り替えされている・・・主な教本書籍も読ませたもらった・・・どうすればいいのか?という事は解った!だからもう行かなくても、自分がそうすればいいのでは?・・・』と必要性をあまり感じなくなっていたのだ。
今振り返れば~なんと浅はかな自分であったな~と深く反省されられます。己を高めるには、「心の行、そして身体の行」この陰陽両輪である2つの行を行って、はじめて身体奥深く刻み込まれるもの!。でもそこには、全然素直ではなかった自分がいた。
話が本題からそれましたので、戻します。かくして新居は南森町のとある『○○マンションという名の…どう見てもアパート!』その窓からは扇町高校のグランド越しにご来光が望め、近くのパン屋さんから出来たてのおいしそうな香りが届く。
ところが、その『マンションという名のどう見てもアパート』の自室の廊下を挟んだ向かいの部屋の住人は、今では考えられない人だった。「深夜でもステレオガンガン、重低音ボンボン人間!」そこで新生活がスタートした!・・・させられた?
そのステレオの音が、あまりにもやかましいので、度々・・・いや、しょっちゅう別室の住人女性に怒鳴りつけられていました。その声は強烈だ!”こわ~”
ところがどっこいだ!それでも懲りることなく、5分もすると音量はまた元に戻してしまう・・・と云うなかなかの人物だった。 (毎日の様に繰り広げられる二人のバトル)まあ、音楽とはある程度の音量があった方が、迫力をあたえ情感を伝えより感動的! 又、ヘッドホンより自然な生耳で聴いた方が、断然素晴らしい事も承知している。彼の感動には、その選択視しかあり得なかったようだった!・・・だから彼の気持ちも良く解って、た・・・。
・・・だから、私が怒鳴り込んだのは、1回だけだった。(なんや~!結局、怒鳴りこんだんかいな~!)またいつの間にか話が横へ、それましたので戻します。
さて、左遷された?南森町の新居から、勤務先の大阪駅前まで、電車利用でも30分、徒歩でも30分、走ったらなんと10分。あまり時間的に変わらない事実が判明した後は、徒歩で通勤するようになっていた頃だった・・・。
その日は、いつもと少し違う道で帰った晩10時過ぎだった。私は街灯のついていない真っ暗な路地に入った、向こうの明るい路地に向かって、路地の中程まで来た所で、向こうに二人組の黒い影がこの路地に入ってきたのだ!・・・。
大阪を知らない私、”なんか怖い~!イヤ~な予感が!”・・・私の身体は反対方向へ走って逃げだした!・・・するとやはりイヤな予感は当たっていた! その二人組の黒い影は私を追いかけてくるではないか~!私はもうビックリです!これはえらいことになってしまった!・・・暴力団か?・・・私は必死に逃げるも、結構重い荷物が・・・あえあえなく捕まってしまった!。
怪しい二人組は、私に向かい大きな声で大きな声で言い放った!“どうして逃げるー!” 私は返した!“あんたらが追いかけてくるからー!” (そう!これは真理だ!)・・・息を切らしながら二人組を見あげると、な、なんと二人組の警官だった!またしてもビックリだ!
私と警官の双方には[互いに思いの共通点]があった・・・『あいつは、怪しい奴だ!』と云う点だ!
その後、警官二人組は住所所在の確認の為、何度も言うが「私の住んでる○○マンションという名の、どう見てもアパート」の2階の自室までしつこくついて来たのだ!。(まったく信用されていない・・・)ようやく所在確認完了。 二人組は私に向かって“夜中、あんまりうろうろすんなよー!”と冷たく吐き捨てるように言い放って去って行った。
私は一瞬思った!“なんで悪いこともしていないのに怒られなアカンの?・・・そもそもだ!ウロウロしているのはあんたらだ!・・私はチョット違う道通っただけだ!”・・・とも言いたかったが、無益な戦いはやめる事にした。
※総括。この世に、悪い事を何にもしていないのに・・・警官に追いかけられた経験のある人は、そう多くはあるまい・・・どうだ!参ったか~!(そんなん自慢してどうする?)
①警官の立場=突然逃げ出した者に対しては、当然怪しいと思い、追いかける・・・正解だ。
②私の立場=誰も通っていない暗がりのとおりで、こちらは一人、相手は黒い影の得体の知れない二人組、しかも会話もなく黙ってこちらに向かって来る・・・尋常じゃ無い、全く不明なる二人組がこちらに・・・私としては刃物とかで・・・と、万が一を考えたら・・・当然の行動だ。
どちらも正しい事も立場が違えば、こんな事になることもあるのが現実! この世の…世界の…様々な誤解、出口の見えない問題や紛争戦争もこの様にして生まれたのかも・・・?
今回の長文、最後までお読みいただき誠にありがとうございます、ホントお疲れ様でした。(チャンとあなたの立場も理解しました・・・ぞ!)