2021/08/30
この、怪事件が起こった当時は、当院には助手が7人もいた頃で、
患者さんも多く、バレンタインディには毎年沢山のチョコが集まったものです。
そのチョコをいくつかは、自宅に持ち帰り冷蔵庫へ。
さて私が解決したこの怪事件は、
あの「古畑任三郎」にも勝るとも劣らないスピード、
もう一瞬で犯人を突き当てたものです。
そう「おしり探偵」よりは早い・・・！？
当時、犯人である私の娘「かな」は満２才。
いつもは、未だ帰らない昼の３時という時間帯に帰宅。
私は玄関を「ガラガラッ」と開けた・・・ん？
何故か異様な気配が・・・。
その時娘は、少しの時間だったと思われますが
「一人で留守番」をしていた様で…、
私の姿を見つけるなり“タッタッタッタッ”と
私の元へ、一目散に駆け寄って来ました。
そして駆け寄って来るなり・・・“「かな」は、チョコレートなんか食べてないからな！な！”
私は、突然のこの異様な娘の言動に、思わず娘の顔に視線を向けた・・・
するとその顔に、激しい戦いの痕跡が…
口の周り３６０度頬っペに・・・
まるで「石川五右衛門のように」
チョコレートの茶色いリングが「べた～っ」と付いていた。
さらに、ほんの前に事件が起きたことを物語る「漂うチョコレートの甘い香り～」
・・・う～ん、いい香り～。 一瞬にして事件の真相は解明された。
私は娘に対し、静かな口調で言った。
“わかった”と一言！
（古畑の様に、眉間に指をあて…かすれ声で）はい～っ、今回の犯人は、その言動に反し、顔が白状していましたあ～！
もうバレバレです～！私の所へ飛んでこなければ、
マジマジと顔を見られる事も無く、
又、数回舌で顔をグルッとし、
タオルで顔を拭いていたら
気づかれることもなかったかも知れませんが、
“これでは私が犯人です”と白状したようなものです～！
（古畑のかすれ声で）犯人は、内緒で、冷蔵庫からチョコを食べてしまい悪いことをしたという気持ちのあらわれの行動だったのです～！
当然ですが・・・その犯行に触れるような問いは・・・全くしませんでした～。
もちろん家内にもこの事は内緒にしました～！
未だ、上手なウソをつけない2歳の娘を、大変いとおしく思えた一瞬でした。
（古畑のかすれ声で）以上、古畑でした～！・・・いや、「くれい」でした～！