ほんまかいなシリーズ 37 ~肥溜めに飛び込んだ 勇敢な男!の巻き~

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信じられないが、ホントにあった愉快なドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 37
~肥溜めに飛び込んだ 勇敢な男!の巻き~

 なんと過激なタイトル。

今となっては全国のどこを捜しても、殆どなくなったと思われる…

つまり”絶滅危惧種”となった「肥溜め」という施設にまつわる…

「そんな~まさか~」というお話である。

※肥溜めとは、古来農家が、人間や家畜から産出される糞尿を野菜や稲作の肥料として使う有機肥料を「肥え(こえ)」と呼んでおったんじゃ!
(何故急に、博士みたいな語り口調になったんじゃ・・・?)。
 その「肥」を備蓄=溜めておく設備なのだ。

その多くは、臭気防止の為に、屋敷の最も端の一角の地面に穴を掘って配備されるのが普通である。

その造り方にもよるが結構な深さがあったと思われる。

 その当時は、戦後のベビーブームの影響で、一家族に3人から4人の子供が普通。なので近所には同世代の子供がいっぱい。


 その子供達の大好きな代表的な遊びが「かくれんぼ」。 

大勢でやると、より大興奮のかくれんぼ。

 貧しくとも皆広い屋敷を持っていた田舎の農家には、屋敷の仕切りとしての大木や、小屋、倉、石垣、塀、等隠れる場所には事欠かない。

 ”1~2~3~・・・もういいかい~?”   ”ま~だだよ!”

”もういいかい~?”  ”もういいよ~!”

 季節は冬、部落は降り積もった根雪で真っ白。

私が住む堀越部落は250件ほどの大集落で、そこを5つの地区に分けた「外城」という地区だ。

その日は、遊びに来ていた隣の「中」地区に住む私より二学年上の兄ちゃんも飛び入り参加。・

・・さて今度は、その兄ちゃんが「鬼」の番だ。 

だが、地区を隅々まで知る子供達に対し隣の地区の兄ちゃんは、なかなか見つけることが出来ない状態・・・。


 私は、その様子を少し離れたところから見ていたのですが・・・

その兄さんは、突然大きな声で“ここだな!”と言うなり

、小屋の表に「藁(ワラ)のムシロ」で出来た長い暖簾(のれん)を手で振り払うやいなや、

ためらうことなくその中へ飛び込んだ。

 


「ドッボ~ンン」という大きな音と共に一瞬で中地区の兄さんの姿が消えた!
 ・・・その後自力で這い上がって来たのですが、

当然全身「ウンチまみれ」 さっきまでの威勢のいい姿は消え・・・

泣きながら・・・そして真っ白な雪の上に「ウン痕」の残しながら、

うなだれてトボトボと家に帰って行きました。

その後ろ姿は「この世の終わり感」が・・・。 

 

この悲惨な状況に、かわいそうですが誰もが声をかける言葉が見つかりません、

ただ呆然とその後ろ姿を見守るしかありませんでした。


これは、隣地区の子供だったから起きた悲劇であった。

 今は年始め・・・これを読んだあなたは、きっと、そしてたっぷりと「ウン気」が間違いなく上がる!…多分上がる・・・上がるかも・・・?

 

『ほんまかいなシリーズ』はHPブログにて月1~2回程度のペースで発表中。
 全部で60作以上のあり得ない実話を集めたノンフィクションシリーズだ。 
 ブログで以前の記事も是非とも探してみてね~!
by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569