2022/05/29
信じられないが、ホントにあった愉快なドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 42
~コウモリのスープ~
(前号41の続き)※イラストはホテル全景。
さて数日宿泊するパウパウホテルの部屋は、一部屋ごとの離れという造り。
夕刻、ホテルのスタッフから日本語で部屋の説明。
“この島はこのホテルがあるだけで無人島です。だからドロボーはいません。
なので部屋の鍵はかけないでください!”と言い切った。
かけないでくださいって?・・・そう言うからには大丈夫なんだろうけど、やっぱり不安!・・・別に鍵をかけてもいいだろう。
それでも結局のところ、二度とこんな体験は無いだろうと思い、鍵をかけずに数日間を過ごした。
ある日のディナーはホテルの庭で、夕日を背にしたバーベキューという設定。
”いいね~” きつね色に焼けた「仔豚?の丸焼き」や様々な食材が並んでいた。
そのスタッフが言い放った!・・・”このスープは、コウモリのスープです”
妻は叫ぶ”私は絶対イヤ~!” でも私はせっかくだし・・・いい思い出になるだろうと頂戴する事に・・・。
そのスープ係は、クリーム色したバケツの液体・・・いやスープ鍋の底から、コウモリの頭と顔を・・・
ワザとすくい上げ ”にや~”とした笑みで私へ視線を送る
”どうだ!まいったか~” と言わんばかりに・・・
その後一度沈め、スープだけをすくい直し私に差し出す「意味深なるプリーズ!」
そのスープ係は、皆へ次々と・・・私の時と同じ様に注いでいた。
さてそのスープ!飲んだら・・・意外といけるのでは?
との期待も裏腹に、いざ飲んでみるともう一つ美味しくない!
それに細かい骨のカスが舌に残る・・・
それを”えいっ!”と飲み込むも・・・
満ちてくる後味の悪さ、こみあげる気持ち悪さに一瞬”うっ”
それを必死で抑え込んだ!・・・滑り込みセーフ!
※その後はここに訪れる機会が無いままなのだが、おそらくそのコウモリスープの味も進化を重ね、今では素晴らしい味になっているに違いない!
もしもあなたが、このホテルを訪れる機会があったなら、名物であるコウモリのスープを、是非ともご賞味される事をお勧めいたします! イヤそうすべきだ!
・・・いい思い出になる・・・間違いない!
※写真は、パウパウビーチ。
『ほんまかいなシリーズ』は全編で60作。
あり得ない奇想天外、愉快な実話を集めたノンフィクションシリーズ。
HPブログにも月1~2話程度のペースで追加掲載中。
ブログで以前の記事も探してみてね~!
by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569