ケガをし易い時の傾向と対策について!

いつもと同じように動いたのに~”、”別に何も変わったことをしていないのに~”、”チョット動いただけなのに~”・・・。それなのにケガをしてしまったという事が、でも1度や二度はあると思います。今回は『ケガをし易い時の傾向と対策』についてお話をいたしま~す。

①体が硬い時・・・起床時や早朝、同じ姿勢を長時間続けた後。 

②体が、まだ慣れていない時・・・初めてのスポーツで動かす要領を心得ていない、間違っていた。⇒起床前に布団の上で指先、手足の関節を動かし、次に膝肘の関節の準備体操でほぐす等を行ってから動き出す。

③無理をした際、自分の限界を超えた時=相手があるスポーツや機械を使っている時で起こり易い。自分のペースでは無く、相手の動きに反射的に動かなければならない状況で起こりやすい。バッティングセンター等も同様です。 ⇒力と早さと量の加減が大切です。

④疲れた時=運動で疲労すると呼吸が自然に”はあ~はあ~”と同じリズムで進みます。この状態で、吸気時に何か刺激を受けた場合はたやすくケガをしてしまいます。人間の体は、実は呼気時は強く、吸気時は弱いのです。東洋医学では『前者を実、後者を虚』といいます。 

 ※柔道で相手に技をかける場合も、『相手の弱い状態=つまり『虚』である状態=息を吸っている時、に技をかけます』。 昔、斉藤十段は『空気投げ』という決め技で有名でしたが、真に相手の虚をついた『技』だったのだろうと確信しています。 

吸気時は身体が弱いので、外から刺激を受けた場合は簡単にケガをしやすいのです。だから疲れの出やすい夕方、スポーツの後半終盤なども、特に注意が必要となります。

⑤慣れた時=スポーツや仕事でも慣れてきた頃に、手抜きや不注意になりがちで、これにより呼吸も逆になってしまいがちで、注意が必要です。 

⑥久しぶりに行う時=多くの方が「昔はこれぐらい出来たから・・・まあ8分目ぐらいにしておこうか~!」などとなりやすいのですが、昨日まで1や2分目しか使っていない場合は、突然昨日までの数倍の使用は、過使用、酷使に至りやすく危険です。 ケガは無くとも翌日のひどい筋肉痛になる確率が高くなります。私の指導法は「初日は、自分が出来ると思う量の、半分ぐらい」を目安にアドバイスしています。

⑦体の高齢化=体の順応範囲が狭くなっている事が多いので注意が必要です。また高齢化は短期間休んでいるだけで、たやすく体が硬く固まりやすいといえます。なので十分な準備体操、また数日前からの慣らし運転しておく事が安全対策となります。

※最後に・・・ケガをしたらどうしよう・・・等のマイナスのイメージをしない、ケガをした自分をイメージしない事が大切です。 “私は、ケガはしない大丈夫”と良いイメージの心がけをしましょう。 思い、想念は、同様の現実を作り出すといえますから、実際悪い事、様々な事が起きますが、それをプラスに結びつける考え方、ポジティブな結論で終わるようにしましょうね。人は鏡だといいますが、想いも鏡です。

『幸不幸は、気持ちの持ち方次第』、今回はこの辺で。