ほんまかいなシリーズ 52 私の交通事故(前編)発生~手術編

笑いと感動! 勇気と挫折? ウソのような私のドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 52
私の交通事故(前編)発生~手術編

平成21年8月26日当院つまり・・・
「くれい鍼灸整骨院」の診療を終え、いつものように自転車で自宅に帰る途中バイクと正面衝突という悲惨な事故に遭遇した。

ここで私の全症状を説明したい。
右手小指骨折、右鎖骨骨折、右側頭骨骨折、左前腕部の橈骨と尺骨の粉砕骨折(複数に折れた=粉々に折れた複雑骨折)、胸部打撲(息をを吸うと胸が鈍痛)、左右の下腿部挫傷(しゃがむとふくらはぎが痛い)

[事故発生状況]さて話を戻そう、自宅にもう後わずかという三叉路の交差点を右に曲がり、歩道を走行した直後・・・向こうより自転車二台が並んでこちらに向かってくるのが見えたので、私は歩道をゆずり車道側に降りて走行。 

勿論すぐに歩道に戻るつもり・・・
だが、その辺りだけ柵が長く続いており歩道に上がれない・・・。
降りた車道の進行方向の先を見ると、遙か200メートル先からこちらに向かって来るバイクが見えた、その時何か?いやな予感がしたが・・・道路はほぼ直線、外灯も点いており見通しは良い。

なので私を避けて通過するだろう・・・。
でも、さすがにバイクに向かって走るのもいやだったので自転車を止め、またいだままバイクをやり過ごすことにした。 

後で振り返ると、それが命取りとなった。 止まったことで私の自転車のライトは消えたのだ、それに加えこの夏初めて「紺色のポロシャツ」を着たので、結果的に夜間はほとんど黒色に近く目立たない。 相手もまさか車道の暗がりの中で自転車にまたがった人間が止まっているとは思いもよらないはずだ。 

そして、外灯で辺りがよく見える町並みなので、もしかしたら視線が周辺に向いていたのかも知れない・・・。

さて、ライトを照らしたバイクは、車道の端をスピードを緩めること無くドンドン近づいてくる・・・

そのライトがもの凄い勢いで大きくなってくる・・・逃げたい・・・

でも、車道の真ん中に逃げる事は出来ない・・・今度は交通量の多い車にひかれる危険が大・・・
その時の数秒間で覚悟をした ”私は、これで死ぬんだな!・・・”と。バイクはそのままのスピードで私に衝突、自転車もろとも私は車道中央方向に飛ばされた。 

結果、アスファルトにうつぶせ状態・・・だが、まだ生きている事を確認・・・

この道路の中央寄りに寝ていたら今度は車にひかれる・・・早く起きなくては・・・

ところが、どうしてもどうしても起き上がることが出来なかった・・・
”はあ~”とため息をついた際、左手の前腕部の途中からダランとしているのが見えた・・・

完全に折れている事を確信・・・、

もうダメだ!これでは手に力が入るわけがない。

幸いだったのは、すぐ近く200メートル先に
消防暑が有り、事故発生1分後にサイレンが鳴り出した。

救急隊員は私の瞳孔を確認しながら”しゃべれますか~?” ”はい” ”自宅はどこですか~? 住所を教えていただけますか~?” 
”もう、この近くで〇△□です” 
”電話番号を教えてください” ”〇〇〇-〇〇〇です” 
”それならすぐ近くなので、奥さんが来るで待ちます” 
その時、頭をよぎった・・・すぐ家から出れるだろうか・・・?
意外と支度に時間が掛かったり。・・・まさか化粧なんかしてないよな~(冗談です)

そして到着した妻も同乗し「救命救急センター=済生会千里病院」に向かう。 その救急車で運ばれている途中、私自身の状態と症状を隊員に説明した…”〇●〇〇と〇△□、〇◆□が折れています”と!

 

「X線診断」さて「救命救急センター=済生会千里病院」でX線検査後、先生がやって来るなり言い放つ

”いや~さすがに整骨院の先生ですね~

全部当たっています”と褒められた。

私は粉砕した左腕を右手で持ちながら

”そんなもん当然だ”と思いつつも・・・

ちょっぴり嬉しかった様な気がする。

左前腕が粉砕骨折しており、手の骨に串錠の金属を入れ、

上から吊り挙げられた状態のままで、数日後の本手術まで待つとの事。

「担当の先生さて救急センターで迎えた翌朝、若い女性看護師さん・・・が私のベットにやって来た。

 

”私があなたの担当をさせていただく〇〇です” 

私は、聞き違えたのかも・・・?と思いもう一度聞き返した・・・。 

さらに私の口からこぼれた言葉が… 

”でも、手術は他の先生も一緒にやってくれるんですよね~”  

”ええ勿論、手術は他の何人かで行います” 

そ、そうなのか~!・・・全くの想定外・・・こんな大学生かとも思える様な若くて綺麗でかわいい女性が主治医だなんて・・・いやはや大変失礼な事を言ってしまった・・・。ごめんなさい先生、この場を借りてお詫びいたします。

(くれいさん、遅すぎや~。もう謝る時効がとっくに過ぎてまっせ~)

食事にまつわるお話」さて、食事して判ったのだが、口が開かないし右のコメカミにも鈍痛が走り食べる事が出来ない(原因は右側頭骨の骨折で、耳の上の骨が凸状に膨らんでいた)・・・結果的には、これで随分ダイエットにもなった(-7㎏)。また、全てのアレルギー物質を取り除いた食材を利用している様で、全ての料理が美味しくない食べても嬉しさが全く湧いてこない。 ところが、慣れとは凄いもの・・・日が経過するにつれ・・・だんだんと食べれる様になっていった。

「取り残された小指の骨折と鎖骨骨折」それから驚いた事に、右手小指骨折は全く何もしてくれない。その症状経過に対してさえ全く聞いて来ない全く触れることがなかった・・・なので自分で「小指の骨折面がズレないように湿布を引っ張って圧迫し固定」をした。 さらに、右鎖骨骨折も同様で何もしてくれないので、その事をナースステーションに行き文句?を言った。
”いつになったら、処置してくれるのか? せめて鎖骨固定帯(梶原一騎作の傑作漫画の「巨人の星」で星飛馬が装着の大リーグボール養成ギブスに似ている・・・)を使い、それを三角筋で右手を吊るぐらいの事はしないとイカンのじゃありませんか?”
それで「鎖骨固定帯」を装着してもらったのだが、どうもその看護師さんは今まで扱った事が無い様子で、全く固定になっておらず・・・全然シックリとしない。さらに看護師さんは ”三角巾は左手に出しています、なのでこちらには出せません。もし三角巾が欲しいのなら、売店で売っていますよ、自分で買ってください!” んと驚きの返答だ! 仕方なく自分で購入してきたのだ。

 

「看護師さんへの頼み事」あっそうそう、一度だけ女性看護師さんに頼み事をした事がある・・・トイレで!
”右手小指が骨折、左手は前腕両骨粉砕骨折で・・・

両手とも全く使えません!なのでお尻を拭いて欲しいのですが・・・”

これで看護師さんの顔が、いやそうな表情に瞬時で変化・・・

でも一応やってくれた。 申し訳程度に軽くにサッと・・・たった一回のみだが・・・

これでは絶対にキレイになっていない事は明らか・・・。

しかしながら事が事だけに、やはりイヤなものはイヤだろうな~・・・

やはりムリしてでも、ケガの箇所にも悪いかも知れないが、

自分でやろうと決めた。 これがホントの「ケツイ表明」か?

「レントゲン画像を解説」


これは、ギプス除去後のレントゲン画像だ。前腕の2つの骨にそれぞれ白く映っているのが金属だ。
〇小指側の尺骨の長軸には、串状に長いヤリが2本入っている。
〇親指側の橈骨は大きいので、所々丸い穴の開いた板状の金属がベースとなり、そこからいくつにも粉砕した骨のズレ防止の為に、様々な方向へ、いくつもの「柱状の突起」が確認出来ます。
(さてこの後どうなつたのか? ほんまかいな53号の後編に続く・・・新年早々の掲載予定です。乞うご期待ください)

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