2023/01/10
笑いと感動！ 勇気と挫折？ ウソのような私のドキュメント！
ほんまかいなシリーズ ５3
私の交通事故（後編）リハビリ編
※前回からの続編です。先ずは52前編をお読んでから･･･この後編をお読みくださいね。
「退院日の宣告」さて、入院４日後に行われた手術の翌朝。
先生がやってくるなり私に告げる･･･”くれいさん、〇〇日に退院してもらいます”
この状況でたったの７日間でもう出て行けというのだ！･･･またもや耳を疑う冷たい言葉。
私は反論した”先生、右手も左手も使えない状態で、これで自宅に帰っても何も出来ないじゃないですか？自宅でどうしろと言うのですか？”
先生 ”じゃ～３日、伸ばしましょう” 私 ”え～っ、たったの三日ですか？”
先生 ”そうです３日だけ！それ以上はムリです。 ここはご存じのとおり救急病院です、次から次から重症患者が運ばれて来ます。 あなたをいつまでもここに置いて置く事は出来ません。 ご家族の協力があれば、何とか出来ると思います！”
さてこれは大変な事になった！･･･もしかして？･･･若い女性看護師に尻を拭かせるという･･･とんでもない患者だから･･･？
いやいや、おそらくだが、そんな事は無いはず･･･。 渋々ではあるが、了承するしかない。
「公園のおっやん」さて、入院してもジッととしてられない私だ！
ギプスした左手を三角巾でまとい毎日散歩に出掛けるのだ。
その千里南公園では、70歳～７５歳ぐらいと思われる「おっちゃん」と友達になっていた。
ある日の事、左手だけでなく右鎖骨をかばう為に右手も、昨日買ったばかりの三角巾をした･･･つまり両手を三角巾という･･･とても豪華な格好で公園に登場。
ところがおっちゃんは、私を見つけるやいなや、血相を変えて言い放った！ “いったい･･･ど、どない～したんや～？” 
考えてみればうなずける･･･昨日まで左片手のギプスだけ三角巾が、今日は両手三角巾という出で立ちで登場したのだから･･･さらに大ケガを上乗せした？･･･ようにも思える。
今回そのイラストを描いてみると改めて判った「やはりこの格好は、とても異様だ！」
話を戻そう ”いや～実は･･･カクカクシカジカ･･･”と説明すると･･･。
おっちゃんは、眉をつり上げなら･･･“そ、そりゃ～言わなアカンで～！”
「ギプス除去～セルフ施術」 その後先生からさらに予想外の言葉が・・・”くれいさん、手術の４週間後にギプスを外しますよ” ”え～そんな～！ 粉砕骨折なのに･･･骨癒合もまだちゃんとなっていないと思いますよ･･･外ずすには早すぎると思いますが･･･” だが、先生は ”いや、外します” とキッパリと言い切った。
時は過ぎ、受傷４週間後その予定通り、電動カッターで轟音を発しギプスを切断。 切るのはギプス･･･だが、大丈夫とは思いつつも、とても怖い～万が一でも失敗しないようお願いしますよ～と祈る。 身を切られる思いとは真にこの事だ～。
さてギプスを外した私の左腕は、事故前に比べて２倍に腫れ上がっていた。そして上腕から前腕部に紫色にうっ血がある。 その主な原因は、長期間の固定による圧迫と、腕を動かさなかった為に血液循環とリンパ循環が悪くなっている様だ。
そして、おそるおそる左の手首と指先を動かしてみる･･･すると腕の中でグニューとした感覚がある。あっ、未だ完全には固まっていないではないか～･･･。
普通の人ならば、ここで怖くなり、先生にこの状況を訴えるに違いない！でも私は～（オッホン）～骨の専門家。
良～し！これなら私自身で真っ直ぐに微調整が出来る～かも？･･･
いや絶対真っ直ぐにしたる！返ってラッキーかもしれない。
私は自宅に帰るなり、先ずはレインボーパワーでツボに気を注入、その後、厚紙を水で濡らし前腕に沿うように形を整え、厚紙の上からマジックバンドで固定。
レインボーパワー気の注入･･･これを毎日繰り返す、またリンパ循環促進の為に、腫れている皮膚をつまむ事を、繰り返し毎日行った。
そのおかげで、しばらくは腕の長軸に対し回旋した際、”ゴリン”という異音があったが･･･それも消え、全く変形も無く元の形に完全に戻った。
骨折の後療として、私の親友の先生の整骨院にも数ヶ月通院したが･･･保険会社へ未だ完治していませんよ～という証の意味あいでもあった。
「院の再開」整骨院は１ヵ月間の休診。１０月から柔道整復師である息子にも手伝ってもらい診療を再開したが、私がこの状態なので治療費はしばらく無料で行う事とした。その年の12月頃保険会社から、やっているんだったら治療費をいただき、保険請求もするようにと言われ、それに従う事とした。
「右鎖骨の状態」左手は順調に回復しているはずなのだが・・・今度は右腕を動かす度に右肩関節付近にも ”ゴリン” と異音が発生する。 
そこで、済生会千里病院（救命救急センター併設）でｘ線検査を数回経過観察すると、その撮影の度に鎖骨の骨折面が離れ･･･つまりズレがひどくなり悪化している事が判明。
回復がみられない鎖骨に、もうくっつかないのではないか･･･？と、とても心配した時期だった。
先生とは様々な事について話をしたのだが･･･
先生曰く ”くっついて治るかも知れないし･･･？ くっつかず治らないかも知れない･･･？ 手術による金属で繋げても、鎖骨は骨密度が低くて弱い為外れ易く、お勧めしません”
なんとも寂しい返答だ･･･。
その後、しばらくの期間一進一退の状態で好転の兆しがないままで数ヶ月後の診察日。
先生からある提案が･･･ “くれいさん、この度骨癒合促進に有効データのある、超音波照射の新医療機械が登場しました。 レンタル出来ますので自宅で試してみませんか？” これは良いと思い承諾。
一般的には「腹部超音波診断＝腹部エコー」として知られているが、その超音波を治療機として開発したものだ。 超音波治療機は、以前から整形外科領域でそして美容機として昔から存在する。当院でも使用しているので、その超音波治療の効果は良く知っている。
細胞の１個１個に対するマッサージで「マイクロマッサージ」と呼ばれ、
血行促進と新陳代謝の促進、細胞の若返り効果、骨折の場合ズレた骨同士が超音波の媺振動で動きその隙間を埋めるように矯正効果を生み、結果骨癒合も促進すると思われる。
バンドで肩に超音波治療機を固定した状態で毎日照射を続けました。
その甲斐もあり、その後の右鎖骨は順調に回復していきました。 ”ほっ！”
「左腕の異様な感覚」こんな事も…ギプス除去後しばらくの間だったのですが、驚いた事にお風呂に入り、湯に腕を浸けるとビックリ！前腕の中のセラミックがその温熱で膨張するのだ、ビ～～ンと伸びて周りの組織を押しのけていく感覚があった。
だがそれも、次第にその感覚は消退していった。
腕の組織内に、伸びても大丈夫な程度の隙間が出来た為だろうと解釈している。
「消えない起床時の腕の固まり感」･･･毎朝目が覚めた時は、必ず左手関節から指先が固まっている。
それを布団の中で徐々に動かし、循環を促し徐々に可動域を拡大するのが、今でも日課になっている。
これは身体の中に異物が入っている事を訴えてくる、セラミックが入っている限りこれからも続くであろう。
”出来たら、このセラミックを取り除きたいです”と、先生に伝えた事があった。
すると先生は ”くれいさん！もし手術の最中に、万が一でも･･･血管や神経にメスが触ったらどうします～？” と私を脅してくるのだ。
”確かにそれはこわいな～！仕方ない、このままで行こうとあきらめようか･･･このセラミックと私の体を同化させ、一緒に仲良くやっていこうか･･･！”と、心に決めた。
（時は過ぎ･･･）
ところが、数年前に当院近所に新規開業された整形外科の先生先生が、当院に挨拶に来られた。その様々な話の中で ”その腕のセラミックは、取り除いたら～楽ですよ～” と言われ･･･今、俄然に取り除きたい気持ちが強くなっている･･･。
この当院を廃業したら絶対に取り除こうと思っている。
「2022年12月現在の状況」･･･右小指骨折や両下肢は勿論完治。 右鎖骨はあらゆる方向への動作に何の支障も又異音も無し。 右側頭骨は、触ると少し「こぶ」のようになっているが、食事やその他に支障は無い。
左前腕は「橈骨(とうこつ)と尺骨」の２つの骨があるのだが、尺骨の串状の金属だけは抜いてもらった。 しかし粉砕骨折した橈骨の中には、今でも突起がいくつもついたセラミック板が入ったままの状態だ。
この経験で（いろんな事を書きましたが･･･）親身に対応していただいた担当の先生への感謝と同時に、救急医療における西洋医学の素晴らしさに感動、又東洋医学の素晴らしさも･･･さらに「リンパ浮腫に対する新施術法」の開発にもつながりました。（合掌）
私は、この骨折を経験し決意をした ”今後は絶対交通事故にはあわない”と･･･。
なので以前より自転車のスピードは落とし、幹線道路もなるべく避けるよう心がけをしている。
こんな骨折を治すには、ホントに骨が折れますからね～（ん？）
自分が悪くなくても相手から受ける事もある「もらい事故」、
ちょっとした不注意で起こり易い「骨折」･･･
スマホ歩きスマホ横断にスマホ運転はとんでもない事！
あなたの周囲360度へ、くれぐれも「ご用心」されたし･･･。
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by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569
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