特集  不調から症状治癒までの経過(後編)

( 写真は、大阪府箕面市「勝尾寺」の紫陽花 )  

ごあいさつ  

最近遅れ気味のこの瓦版が発行される頃には、

梅雨入りももうすぐだろう。

雨が降るとジメジメして気分がうっとうしく、

雨が降らないととても暑いというのがこの梅雨。

エアコンで除湿、扇風機でリズム風など

快適な空調調節を上手に活用しよう。

 

特集  不調から症状治癒までの経過(後編) 

前回の続き・・・今回は後編です、発症後から症状治癒までの経過について

【ハ.体質のタイプによるちがい・・・4種あります】 

①経過がほぼ1直線に症状改善するタイプ・・・

これは軟部組織、筋肉、背骨骨盤等の

骨格のバランスの崩れがあるが、

骨自体の変形が無いもの・・・

・・・エネルギー循環が悪くなり症状が発生します、

これは適切な施術で比較的順調な経過をたどります。

 

②初期は比較的順調に経過しますが、

残りの2~3割になるとなかなか取れにくいタイプ

これは、遺伝的体質、変形、奇形、変性によるもの。

これも①に比較して緩やかですが、

施術により周囲の循環が良くなり、症状も改善していきます。 

これは治療を途中でやめてしまうと、しばらくして急に戻る事があります。

③はじめは経過が緩慢だが、

ある時期より急速に症状が改善してしていくタイプ

ケガ、骨折、腱の断裂など・・・損傷組織の修復に期間を要しますが、

切れた組織がつながると同時に、急速に自覚症状が改善していきます。


④症状の潜伏期間の時に来院したケース・・・

多くの場合、感染後やケガの受傷後にすぐに受診して、

体が、未だケガの反応(症状)が出尽くす前の状態の時があります。

後日に症状のピークが訪れ、心配になる事もあります。

風邪等の潜伏期間の多くは1~2日後、ケガ等の筋組織も同様です。

一般的に年齢が進むにつれそのピークが遅くなります。


【二、治癒力の要因について 】

自然治癒力が強い場合は、症状が強く激しく出ます、風邪引き時子供の高熱等が良い例です。

 

症状が強いので親はハラハラドキドキ心配しますよね…。

でも治す力が強いので早く良くなってしまいます。

ところが、年齢が進むにつれあまり高熱や激しい症状は少なくなります・・・

症状が軽く感じられて良いようにも思えるのですが、

治す力や治すスピードが遅いという事でもあり、

いつまでもすっきりとしない状態が続き・・・

意外と完治まで日数期間がかかったりします。

又、治癒までの経過には、気象条件、生活状態、食事、心理作用等、様々なことが影響します。

なので、一般的に季節の移り変わりのように~症状は揺れながら治っていくもの~と思ってください。
     
【ホ、好転反応について 】 

ホントにまれにですが、治療初期、施術後に症状がひどくなり一時悪化したように感じる事があります。

この場合の原因は、2種類あると思われます 

①誤った治療施術 ②好転反応 の、どちらかです。

②の好転反応の場合は、治そうとする働きが強く出過ぎる事により起こるものです。

施術により、体内に潜んだ邪気排出や排毒作用、眠っていた自然治癒力が一気に(過剰に)目覚め爆発したようなもの。

でも、視点を変えると悪い事ばかりとは言えません。

良くしようとする体の反応です。

前述した子供の風邪ように、結局は早期治癒します。


※しかしながらその悪化の殆どのケースは、

受傷や感染から発症までの潜伏期間内の来院や、

指導を守らない不適当な体の使い方、動作、姿勢とその時間。

又、刺激性食品、気象条件、精神的な要因などが関連します。 


当院では毎回、検査をして最も良くなる方法確認後施術し、治療後も症状の改善を確認をおこなっています。

…もしもの好転反応も、早期治癒の為の身体が選択した最良の方法で結果なのかもしれません?

さて、もし好転反応が起こった際は、それに対する処置を施すと、2~3日で、霧が晴れた様に快適になるものです。