この語源は…?『薬石効無く!』と『お灸』その効果

『薬石効無く!』と『お灸』この2つの語源は、いったい何からだと思われますか…?。

 

 

直訳として「薬も石も効果が無かった」 

つまり「病に対して色々治療方法を試みるも、思うように効果が無かった」という意味です。 

この言葉の発祥地は、どうやらあの熱い「インド」辺りのようです。

熱い石が、お灸の艾(もぐさ)の代わりとして、ツボに灸ををすえたのでした。

一度話しが横にそれます。宇宙やこの世の全て、つまり万象の真理を説明するのが東洋思想、東洋理論。

それは、あらゆるものを『陰陽』と『五行』に分類しました。

体系づけられたのは中国の漢の時代です。

それで漢方薬を中心とした治療を、漢方といわれるようになりました。

さらにその源流は、インドからネパール、ヒマラヤ付近のアイルべーダにあります。

ですからその医学をアイルベーダ医学と云います。ヨガなどで有名ですね。

なんとここには仙人がいるという噂があります。

以前に、水だけで生きている「行者?仙人」がいるという実際の映像が、夕方のニュースで流された事がありました。

本当にそうなのか?長期間に及ぶ観察を医学博士がおこないました。

その結論は『光をエネルギーにしているとしか考えられない』と述べていました。

 

話を戻します。人間お腹が痛くて自然と「手を当てた(手当て)」経験は誰でも一度や二度はあると思います。

誰からも教えてもらっていないのに、痛い所には手を当てたくなりますね…

私達の体には、37億年前バクテリア時代からの、細胞の永い永い経験を経て、その細胞に今までの記憶が

DNAに刻まれているのだとおもいます。

人間の本能としての…既に手を当てると不思議と痛みが和らぐので、あらゆる治療法の語源を『手当』と云われます。

多分偶然太陽熱で熱くなった石を、焼けた石をお腹に当てたら腹痛が治ったのだろうと想像されます。

しばらくの間は、この焼けた石で治療していた時代があったのだろうと想像されます。

これがお灸の祖先ですね。

更に曇った日、寒い日に焼けた石の代用になったのが艾(もぐさ)を使ったお灸という訳です。

 

さあ次です。『灸』という字は、久しい火と書きます。

つまり、毎日灸をすえ続けて症状が改善していく・・・

その完治まである程度の日数を要したのでしょう。

だから久しくすえる火で灸です。

※お灸の効果・・・灸をすえると体に小さな火傷がつきます。

火傷=傷。するとそこに白血球が集まります、回数を重ねると赤血球も増加します。

傷を治そうと自然治癒力が活発になります。

又そのヶ所が、ある疾患に特別な意味(治療効果)のある場所が「穴=ツボ」です。

そうして、ここは○○に効くツボとして認められ・・・その積み重ねが、さらに沢山のツボの発見に繋ながりました。

※鍼灸治療の中で、特にお灸は慢性疾患に良く効きます。

なぜかと云うと慢性化した病はその局所が血行不良になっているものが殆どで、

灸のように温熱刺激で温めるという治療法が、より有効で理にかなっています。

お灸の火傷(やけど)が治るまで効果が持続するのです。素晴らしいですね。

でも現代人は、熱さに怖がったり(納得…)美容上の理由で嫌がる人が殆どです。 

最近は温熱灸(せんねん灸などの類)もありますが、その持続効果の差は大きいと思います。

 

以前97歳のお婆ちゃんがおられました。

三食の自炊と身の回り全て自分でこなし、少しも苦にしていません。

たいしたものですね。それに、毎朝お化粧も欠かしません。

耳も遠くなく普通の音量で会話が出来ていました。

シニアカーにて買い物も行かれ、この年齢にしては、まれに観る元気さでした!

そのお婆ちゃんの弁…“お灸は良く効くのよね~”といつもこぼしておられました。

勿論、私の指先の触診による、的確なツボの取穴(ツボの選択)があってこそですが…!( 笑い )