2024/09/26
涙と感動! 笑いと哀愁 ウソのような私のドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 63
~ 拒食症とその克服編 の巻き~
実は、身体を悩ます様々な症状には、精神的なものが大きく関係しています。
つまり、「心のあり方、感情、潜在意識」が、大きく関連するのです。
常に心と体は表裏一体なのだ。
私の例として、「ほんまかいなシリーズ」に63~64話と
2編続けて掲載いたします。
最初は、私の波乱万丈ストーリーの始まり・・・となったお話です。
故郷の新潟、昭和30年当時行なわれていた・・・
「赤ちゃんコンクール」の最終年に「健康優良児として優勝」した私だったが・・・。
私は高校2年生の思春期。
体重は58㎏と、それ程でもないのに・・・
どうしてもダイエットをしたかったのです。
しかしこの食べ盛りの年齢だ、
この食欲にはなかなか勝つことが出来ずにいた。
(そう、あなたと、一緒です)
なので、何度も何度も、挑戦していた。
ところがその挑戦を繰り返すうちに
いつしか食欲に勝てるようになっていた。
それからは、ス~ッと痩せだしてきていた頃でした。
ある日の朝ご飯時、父が私に向かって言い放った。
“お前、いったいどうしたんだ!
目ばかりギョロギョロして・・・!
洋子が(私の姉)お前の部屋から・・・
「痩せる本」を見つけたと!言っているぞ~!”
今で言う内部告発という奴だ。
父に叱られた私は、すぐに反省しました。
~親に心配をかけてはいけない・・・
これからはちゃんと食べるようにしなくては・・・~と改心しました。
ところが、人間の心理とは不思議なものだ
・・・そう思った途端だった。
今までは、ズ~ッと食べたい気持ちを懸命に抑えていた・・・それが常だったのに
・・・それがこの瞬間から、食べないといけないモノへと、
食事が180度、正反対の立場に変わってしまったのだ。
すると、食べ物が美味しい物から一転・・・
食欲をそそる事のない「薬」のように見えてきたのだ・・・
食欲は0%へとなり完全になくなってしまった、
そして拒食症となった。
体重は46~48㎏ぐらい(だったと思う)を低空飛行する事となる。
まるで、今の「阪神」とオンナジ状態だ。
両親は、高三になってもなかなか体重が戻らない私を心配し、
私の高校の先生(先生と父は、学生時代に先輩と後輩の仲)に
密かに相談をしていたのだ。
父は勧める・・・
”羽田先生の、甥子さんが大阪で鍼灸院に勤めているらしいのだ、
お前が何をやるにしても・・・
先ずそこで体を元気にしたらどうだ・・・そして△□〇×・・・”
私は、父の言葉に逆らうことが出来ませんでした。
その時、映像とある思いが浮かんできました。
「私の目の前に提示されたものは・・・
私の人生に敷かれた、思いもかけなかった1本のレール。
これは宿命に違いない」と思いました。
今思うと不思議なのですが、
全く嫌な気持ちがありませんでした、
これがこの道に入ったキッカケです。
さて、1973年(昭和48年)最後の田植えの手伝いをして大阪へと決めました。
そして6月始め、師匠への挨拶を兼ねて父が私の来阪に同行してくれました。
しかしながら、来阪後も更に痩せ続けて行きました。
最低体重は39㎏までに落ちていました。
まるで、その頃の体重が38㎏の人気女優
「浅丘ルリ子さん」といい勝負だなと、思ったりもしていました。
もうここまでくると、さすがに私の師匠も心配し
“くれい君、もっと食わないと~・・・
あんまり食べなかったら・・・死んでしまうで~”
私を預かった先生の気持ちが察せられました。
ところがです、
治る時も「ほんのささいな事」がキッカケだった。
来阪して1年半ほど経った頃だった。
その当時の心理状態は、
鍼灸院の助手としての仕事や何をやっている時にも、
常に”早くお腹が空いてくれたら・・・いいのにな~”という気持ちが、
頭の半分を占領した状態だったのだが・・・
(えっ、二重人格って?・・・イヤイヤ違います!)
ある日の午前中、鍼灸院がとても忙しくて、
お灸をすえる役の私は、
それを気にする事をすっかり忘れていたのだ。
そしたらなんと、お腹の空いている自分がいたのです!
”あれ? お腹が空いている・・・気にかけない事・・・これだな!”
という「悟」の訪れでした。
その後は、ウソのように毎回欠かさず食欲が湧き、
順調に体重も増えだし、まもなく標準体重に戻りました。
その後、体重が70㎏までになってしまい、
太り過ぎて体が重たく感じだし、60㎏まで戻しました。
今振り返ってみると
「食欲の湧く」「・・・湧かない」は、
そのどちらもホントにあっけなく変わったものだと・・・
実感しています。
次のことを、自分の事に置き換えて考えてみてください。
広い小学校のこのトイレを
”一人で掃除をしなさい” と先生に命令されたとする。
すると、嫌だなと思いながら掃除をする、これはとても疲れるものだ。
ところが ”掃除したら10万円やるよ” といわれたらどうですか?
嫌だなな気持ちが消えて、なんと全く疲れなかったりするものだ。
人間の心と体はとても密接に関連しているのだ。
自分に起こった全ての事、特に嫌な事や悪い事に遭遇した際は、
嫌な面だけに目を向けがちですが・・・
一旦少し離れて自分を眺めて見る事です。
全ての現象には必ず、陰と陽の両側面が存在しています・・・
良否、善悪、長所と欠点、功罪、表と裏。
なので、陰の側面と陽の側面の両面から観ることだ。
そしてポジテイブな側面で、心を保っておくようにすべきだ。
そうすることで、マイナス感情や体の疲労感も緩和され、
逆にプラスに転じたり、体も元気になったりと・・・するものなのだ。
※次の64話も、心理状態が身体に影響したお話です。コウゴキタイあれ。
『ほんまかいなシリーズ』はHPブログにて、
月1回程度のペースで発表中。
全部で60話以上の、
あり得ない実話を集めたノンフィクションシリーズだ。
ブログで以前の記事も是非とも探してみてね~!
by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569