ほんまかいなシリーズ 63 ~ 拒食症とその克服編 の巻き~

涙と感動! 笑いと哀愁 ウソのような私のドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 63


~ 拒食症とその克服編 の巻き

 

実は、身体を悩ます様々な症状には、精神的なものが大きく関係しています。

つまり、「心のあり方、感情、潜在意識」が、大きく関連するのです。

常に心と体は表裏一体なのだ。

私の例として、「ほんまかいなシリーズ」に63~64話と

2編続けて掲載いたします。

最初は、私の波乱万丈ストーリーの始まり・・・となったお話です。

故郷の新潟、昭和30年当時行なわれていた・・・

「赤ちゃんコンクール」の最終年に「健康優良児として優勝」した私だったが・・・。

私は高校2年生の思春期。 

体重は58㎏と、それ程でもないのに・・・

どうしてもダイエットをしたかったのです。

しかしこの食べ盛りの年齢だ、

この食欲にはなかなか勝つことが出来ずにいた。

(そう、あなたと、一緒です)

 

なので、何度も何度も、挑戦していた。

ところがその挑戦を繰り返すうちに

いつしか食欲に勝てるようになっていた。

それからは、ス~ッと痩せだしてきていた頃でした。

ある日の朝ご飯時、父が私に向かって言い放った。

“お前、いったいどうしたんだ!

目ばかりギョロギョロして・・・!

洋子が(私の姉)お前の部屋から・・・

「痩せる本」を見つけたと!言っているぞ~!”

 

今で言う内部告発という奴だ。

父に叱られた私は、すぐに反省しました。

~親に心配をかけてはいけない・・・

これからはちゃんと食べるようにしなくては・・・~と改心しました。

ところが、人間の心理とは不思議なものだ

・・・そう思った途端だった。

今までは、ズ~ッと食べたい気持ちを懸命に抑えていた・・・それが常だったのに

・・・それがこの瞬間から、食べないといけないモノへと、

食事が180度、正反対の立場に変わってしまったのだ。 

すると、食べ物が美味しい物から一転・・・

食欲をそそる事のない「薬」のように見えてきたのだ・・・

食欲は0%へとなり完全になくなってしまった、
そして拒食症となった。

体重は46~48㎏ぐらい(だったと思う)を低空飛行する事となる。 

まるで、今の「阪神」とオンナジ状態だ。

両親は、高三になってもなかなか体重が戻らない私を心配し、

私の高校の先生(先生と父は、学生時代に先輩と後輩の仲)に

密かに相談をしていたのだ。
 
父は勧める・・・

”羽田先生の、甥子さんが大阪で鍼灸院に勤めているらしいのだ、

お前が何をやるにしても・・・

先ずそこで体を元気にしたらどうだ・・・そして△□〇×・・・”

私は、父の言葉に逆らうことが出来ませんでした。 

その時、映像とある思いが浮かんできました。

「私の目の前に提示されたものは・・・

私の人生に敷かれた、思いもかけなかった1本のレール。

これは宿命に違いない」と思いました。

 

今思うと不思議なのですが、

全く嫌な気持ちがありませんでした、

これがこの道に入ったキッカケです。



さて、1973年(昭和48年)最後の田植えの手伝いをして大阪へと決めました。

そして6月始め、師匠への挨拶を兼ねて父が私の来阪に同行してくれました。

しかしながら、来阪後も更に痩せ続けて行きました。

最低体重は39㎏までに落ちていました。

まるで、その頃の体重が38㎏の人気女優

「浅丘ルリ子さん」といい勝負だなと、思ったりもしていました。

もうここまでくると、さすがに私の師匠も心配し

“くれい君、もっと食わないと~・・・

あんまり食べなかったら・・・死んでしまうで~”

私を預かった先生の気持ちが察せられました。

 

ところがです、

治る時も「ほんのささいな事」がキッカケだった。 

来阪して1年半ほど経った頃だった。 

その当時の心理状態は、

鍼灸院の助手としての仕事や何をやっている時にも、

常に”早くお腹が空いてくれたら・・・いいのにな~”という気持ちが、

頭の半分を占領した状態だったのだが・・・
(えっ、二重人格って?・・・イヤイヤ違います!)

ある日の午前中、鍼灸院がとても忙しくて、

お灸をすえる役の私は、

それを気にする事をすっかり忘れていたのだ。

そしたらなんと、お腹の空いている自分がいたのです! 

”あれ? お腹が空いている・・・気にかけない事・・・これだな!”

という「悟」の訪れでした。

その後は、ウソのように毎回欠かさず食欲が湧き、

順調に体重も増えだし、まもなく標準体重に戻りました。

その後、体重が70㎏までになってしまい、

太り過ぎて体が重たく感じだし、60㎏まで戻しました。

今振り返ってみると

「食欲の湧く」「・・・湧かない」は、

そのどちらもホントにあっけなく変わったものだと・・・

実感しています。

 

次のことを、自分の事に置き換えて考えてみてください。

広い小学校のこのトイレを

”一人で掃除をしなさい” と先生に命令されたとする。

すると、嫌だなと思いながら掃除をする、これはとても疲れるものだ。

ところが ”掃除したら10万円やるよ” といわれたらどうですか?

嫌だなな気持ちが消えて、なんと全く疲れなかったりするものだ。 

人間の心と体はとても密接に関連しているのだ。

自分に起こった全ての事、特に嫌な事や悪い事に遭遇した際は、

嫌な面だけに目を向けがちですが・・・

一旦少し離れて自分を眺めて見る事です。

全ての現象には必ず、陰と陽の両側面が存在しています・・・

良否、善悪、長所と欠点、功罪、表と裏。

なので、陰の側面と陽の側面の両面から観ることだ。

そしてポジテイブな側面で、心を保っておくようにすべきだ。

そうすることで、マイナス感情や体の疲労感も緩和され、

逆にプラスに転じたり、体も元気になったりと・・・するものなのだ。

※次の64話も、心理状態が身体に影響したお話です。コウゴキタイあれ。

『ほんまかいなシリーズ』はHPブログにて、
月1回程度のペースで発表中。
全部で60話以上の、
あり得ない実話を集めたノンフィクションシリーズだ。 
ブログで以前の記事も是非とも探してみてね~!
by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569