東洋医学的五臓⑦  番外編~心包と三焦=緑~

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ごあいさつ まもなくやってくるクリスマス!

このコロナ渦、サンタにトナカイさんもチャンとマスク着用、いい心構え・・・これで安心だ! 

さて、やっとと思いきや新種のオミクロン・・・もううんざり! 

普通がいかに幸せなのかという事を人類は思い知らされた。

さて今月は、締めくくりとして、番外編の経絡の存在についてお話しておかないといけない。

特集 東洋医学的五臓⑦ ~心包と三焦=緑~

〇先月で東洋医学的な五臓についてお話を一通り終えたのですが、

実は東洋医学の考えでは、もう一つ五臓の他に心臓を包み心臓の守衛の役目をする『心(しん)包(ぽう)=シンポウ』と、

全ての気(エネルギー)の全身の代謝に関連する『三焦=サンショウ』という、形のない臓腑があります。 

五行的には心臓と同じ「火性」です。

なので経絡は、6つの臓の陰経絡と、6つの腑の陽経絡と言う事になります。

よって合計すると12本という事になります。

※でも実はまだ他に[奇経脈」という経絡が8本、「絡脈」が15本ありますが・・・煩雑になりますので、ここでは触れないでおきます。

〇さて心包とは・・・心臓を保護するため、外から「邪」が侵入した際は、

先ず心包が先に邪を受け守る守衛的な役目をします。

心臓が全身の指令塔ですから、心包の働きも全身に及びます。

簡単に言うと、君主が天皇(心)で、

実際の実務の責任者が総理大臣(心包)と言う関係です。主

にホルモン系、リンパ系、自律神経、精神的な働きに関連します。

 

〇三焦・・・全ての「気」の代謝と水分代謝に関連します。体の中の代謝には、必ず水分が必要です。三焦は「元気」の通路。この不調も又全身に及びます。

※前記の経絡の図は、2経とも表層部分のみを表示しています。他に内臓を走行するルートがあります。 

三焦というとおり、3つに分類します。
上焦=横隔膜から上にある肺と心臓。酸素と血液循環の働きに関連。
中焦=主に上腹部の膵臓と胃、肝蔵と胆のう。消化や化生作用に関連します。
下焦=大腸、小腸、腎臓と膀胱の消化管で発生したカスと尿の排泄に関連。

〇心包と三焦が治す主な病気例。
主にホルモン系、リンパ系、自律神経、精神的な作用に関連します。
各種神経症=チック、ヒステリー、自閉症、登校拒否、言語遅れ、夜尿症、躁鬱(そううつ)、高血圧、ホルモンの分泌異常(促進と抑制効果)、アトピー、自律神経失調症、更年期障害、不眠症、食欲異常(過食、拒食)。その他。

〇心包と三焦の象徴色は緑色。 

可視光線の中の紫と赤のほぼ中間の緑色は安定作用、調和調節作用があり、全身のバランスをとる作用。

2つの経絡は、全身の様々な病気に併用して使用される。

なので、何か解らないが、どうも不調だ!・・・という時には、

緑色を見る緑色の食物を食べる事も一つの手段です、

それで症状が落ち着く事があります。

〇都会に住む多くの人が不足していると思われる緑! 

雨量に恵まれた日本にはほんの少し足を伸すだけで

緑の木々、草花に触れる事が出来る環境にあります。

私はつくづく日本に生まれて良かったと思います。

 
あなたも、晴れた休日には是非とも、

優しさと落ち着きを与えてくれる緑へ・・・

そこで自然に触れ思いっきり・・・

新鮮な酸素を胸いっぱいに吸い込んでみませんか!