ほんまかいなシリーズ 42 ~コウモリのスープ~

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信じられないが、ホントにあった愉快なドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 42
~コウモリのスープ~

(前号41の続き)※イラストはホテル全景。

 

さて数日宿泊するパウパウホテルの部屋は、一部屋ごとの離れという造り。

夕刻、ホテルのスタッフから日本語で部屋の説明。

“この島はこのホテルがあるだけで無人島です。だからドロボーはいません。

なので部屋の鍵はかけないでください!”と言い切った。 

かけないでくださいって?・・・そう言うからには大丈夫なんだろうけど、やっぱり不安!・・・別に鍵をかけてもいいだろう。 

それでも結局のところ、二度とこんな体験は無いだろうと思い、鍵をかけずに数日間を過ごした。

 

 ある日のディナーはホテルの庭で、夕日を背にしたバーベキューという設定。

”いいね~” きつね色に焼けた「仔豚?の丸焼き」や様々な食材が並んでいた。

そのスタッフが言い放った!・・・”このスープは、コウモリのスープです” 

妻は叫ぶ”私は絶対イヤ~!” でも私はせっかくだし・・・いい思い出になるだろうと頂戴する事に・・・。

そのスープ係は、クリーム色したバケツの液体・・・いやスープ鍋の底から、コウモリの頭と顔を・・・

ワザとすくい上げ ”にや~”とした笑みで私へ視線を送る 

”どうだ!まいったか~” と言わんばかりに・・・

その後一度沈め、スープだけをすくい直し私に差し出す「意味深なるプリーズ!」

 

そのスープ係は、皆へ次々と・・・私の時と同じ様に注いでいた。

さてそのスープ!飲んだら・・・意外といけるのでは?

との期待も裏腹に、いざ飲んでみるともう一つ美味しくない!

それに細かい骨のカスが舌に残る・・・

それを”えいっ!”と飲み込むも・・・

満ちてくる後味の悪さ、こみあげる気持ち悪さに一瞬”うっ” 

それを必死で抑え込んだ!・・・滑り込みセーフ!
 
※その後はここに訪れる機会が無いままなのだが、おそらくそのコウモリスープの味も進化を重ね、今では素晴らしい味になっているに違いない! 

もしもあなたが、このホテルを訪れる機会があったなら、名物であるコウモリのスープを、是非ともご賞味される事をお勧めいたします! イヤそうすべきだ!

・・・いい思い出になる・・・間違いない!

※写真は、パウパウビーチ。

『ほんまかいなシリーズ』は全編で60作。

あり得ない奇想天外、愉快な実話を集めたノンフィクションシリーズ。

HPブログにも月1~2話程度のペースで追加掲載中。

ブログで以前の記事も探してみてね~!    

by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569